KAWASAKIさん

ここのところ、ウィスラーでは天気が悪い日が続きます。
春特有の天気で、雨の中、ときたまお天道様が現れることもありますが。

こんな日に、スキー、スノーボードに行くというのは、山の仕事があるか、よっぽど好きか、わかもわからず来てしまった、という3種類に分かれるか、と思います。

自分の場合、撮影というテーマもあり、上がるのですが。
そんな中、KAWASAKIさんが、ロッカールームにいました。

「イントラの仕事ですか?」と聞くと、
「違うよ。滑りに行くんだよ。」

「えっ、こんな日に?」
「こういう日に滑るから、晴れた日が楽しくなるんだよ。」

熱いベテラン・スキーヤーだなあ、と思いました。



僕が初めてウィスラーに来たのが、90-91シーズン。
KAWASAKIさんは、その前のシーズンからウィスラーに来ています。
それからずっとスキーがうまくなるように練習していて、イントラとしても頑張っています。

ウィスラーのイントラは、およそ900人ほどいるのではないか?と言われていて、本当かい!?と思うけど、例え言い過ぎだとしても、700人とかはいるのかな、と思います。そんなイントラにはニュースレターといって、イントラ内の新聞のようなものがあるのですが、そこにはよくロックスターでKAWASAKIさんの名が出ています。受け持った生徒さんがウィスラー、ブラッコムにメールなりの連絡して、「本当に良いレッスンでした。ありがとう!」ということが伝わると、その週のロックスターにリストアップされるのです。

そう、KAWASAKIさんは優秀なインストラクターなんです。


そう言えば、こんなことも思いだしました。

ある日、雪の日、アルパインのスクール小屋の周りで、一人黙々と雪かきをするKAWASAKIさん。
誰から言われることもなく、自分の気持ちで率先してやっていました。
普通、そういう姿を見ると、若手というのは「やべっ!」と思い、手伝ったりしますよね。
だけど、ここカナダではそんなことする人、誰もなし。
それでも、KAWASAKIさんは、黙々と仕事していました。

境地としては、「人知らずして憤らず」という感じかもしれません。

自分も日々の仕事やトレーニングなど、コツコツ頑張らなくきゃ、と改めて思いますね。

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